血液が血管の中を通るとき、血管にかかる圧力のことを「血圧」といいます。
心臓は、ポンプのように毎分約60~100回、血液を全身へと押し出しています。
心臓が収縮して血液を押し出した時に、血管にはいちばん強く圧力がかかります。
これが最高血圧(収縮期血圧)といわれるものです。
そして、収縮した後に心臓が広がる時に、圧力がいちばん低くなります。
これが最低血圧(拡張期血圧)です。
最高血圧と最低血圧のどちらが高くても、「高血圧」と診断されます。
「血圧が高い」と健診で指摘されても、自覚症状もないために医療機関を受診しない方は少なくありません。
高血圧は心臓の負担となり、将来的に心不全の原因になります。
長時間高い圧力を受けた血管は傷みやすく、傷んだ血管に高い血圧が加わり続ければ、血管のしなやかさが失われ、動脈硬化となります。
動脈硬化に陥った血管はもろく、破れやすくなります。
これが脳で起これば脳内出血(脳卒中)となり、眼球で起これば眼底出血になります。
高血圧は放置せず、早めに医療機関を受診されることをお勧めします。
高血圧の9割以上が原因のはっきりしない「本態性高血圧」です。
高血圧の原因には遺伝を含む体質と、塩分の摂りすぎや脂質の摂りすぎ、運動不足、肥満、ストレス、アルコール、喫煙などの生活習慣も高血圧の原因となります。
高血圧では自覚症状はほとんどありません。
そのため、定期的に血圧を測る必要があり、定期的に健康診断を受ける事が重要です。
普段高くない方が急に高くなった場合、めまい、頭痛、頭重感、ほてり、全身の倦怠感が出る事があります。知らないうちにできていた脳動脈瘤が破裂する場合もあり、破裂すれば緊急の処置が必要です。
高血圧は放置すると、動脈硬化を引き起こして、虚血性の心臓の病気(狭心症や心筋梗塞)そして脳卒中などの発作を起こすおそれもありますので、特に注意が必要です。
高血圧治療の目的は
- 血圧を下げることにより、心臓や血管の病気を防ぐこと
- さらに動脈硬化への進展を抑制して重篤な虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳卒中を防ぐこと
高血圧と同時に、糖尿病や脂質異常症の生活習慣病を3つ合併している方は心筋梗塞の発症率が何も無い方の40倍と言われています。
高血圧を予防するには、日常の食生活や適度な運動などの生活習慣が重要です。
また、タバコは動脈硬化を進行させるため、禁煙をお勧めします。
当院では、動脈硬化の程度から血管年齢を測定する「血圧脈波検査」と、頭へ血液を運ぶ血管(頸動脈)を調べる事ができる「頸動脈超音波検査」を行っております。
さとう内科・脳神経クリニック
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