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2026年7月1日から 麻しん(はしか)の抗体検査・予防接種が無料になります

[2026.06.30]

~世田谷区の新しい助成制度について~

最近、診療をしていると「麻しん(はしか)が流行っているそうですが、大丈夫でしょうか」というご質問をいただくことが増えてきました。

ニュースでも国内での感染報告が急増していると報じられており、ご心配される方が多いのも当然だと思います。今回は、世田谷区で新しく始まる麻しん対策の助成制度について、わかりやすくお伝えしたいと思います。

麻しんは感染力がきわめて強いウイルス感染症で、空気感染するため、同じ空間にいるだけで感染してしまうこともあります。発熱や発疹、咳などの症状が出て、まれに肺炎や脳炎などの重い合併症を起こすこともある病気です。子どもの頃に予防接種を受けていればしっかりと免疫がつきますが、接種歴がはっきりしない方や、定期接種が1回のみだった世代の方は、十分な抗体を持っていない可能性があります。

今回、世田谷区では国・都の補助事業を最大限に活用し、区独自の上乗せ助成を行うことで、対象となる方は無償で抗体検査・予防接種を受けられる体制を整えました。大きく3つの制度がありますので、それぞれご説明します。

 

①「麻しん抗体検査」

検査日時点で世田谷区内にお住まいの19歳から59歳までの方で、これまでに麻しん抗体検査を受けたことがなく、2回以上の予防接種歴もなく、麻しんと確定診断されたこともない方が対象です。令和8年7月1日から令和9年3月31日まで、無料で受けていただけます。お申し込みは、お電話やオンライン申請で保健所へご連絡いただく形になります。保健所から「世田谷区大人の麻しん抗体検査受診票」が届きますので、それを指定医療機関にお持ちいただき検査を受けていただきます。

 

②「麻しん予防接種」

1つ目の抗体検査で抗体価が低いと判明した方を対象に、無料でワクチン接種を受けていただける制度です。実施期間は同じく令和8年7月1日から令和9年3月31日まで。なお、女性の方は接種後少なくとも2か月間の避妊が必要ですので、妊娠を予定されている方はタイミングをご相談ください。

 

③「麻しん予防接種(緊急接種)」

これは、保健所の調査によって麻しん患者さんと接触したことが判明し、接触から72時間以内であれば緊急的に予防接種を受けられる、というものです。抗体検査の結果を待つ必要はありません。対象となる方には保健所から直接お電話で連絡が入ります。

 

なお、これらの制度はいずれも1人につき1回までの助成となっており、過去に同様の制度(風しん対策事業でのMRワクチン接種を含む)を利用された方や、すでに2回以上の接種歴がある方は対象外となりますので、ご了承ください。

また、令和8年4月1日から6月30日までの間に、すでに自費で抗体検査や予防接種を受けられた方については、世田谷区への申請により実費相当額(上限あり)の支給を受けられる制度もあるとのことです。該当する方は区のホームページをご確認いただくか、当院にお尋ねください。

麻しんは「過去の病気」というイメージを持たれがちですが、近年は世界的な流行を背景に、国内でも油断できない状況が続いています。とくにお子さんがいらっしゃるご家庭や、医療・福祉・教育などで人と接する機会の多いお仕事をされている方は、ご自身の抗体の有無を一度確認しておくことをお勧めします。

ご自身が対象となるかどうかわからない、接種歴の記録が手元にない、といったご相談も含めて、お気軽に当院スタッフへお声かけください。一緒に確認しながら、必要な対応を考えていきましょう。

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