肺炎球菌ワクチン
世田谷区奥沢のさとう内科・脳神経クリニックでは、地域の皆様の健康を支えるため、肺炎球菌ワクチンの接種を積極的に推奨しています。肺炎は日本人の死因の上位に位置しており、特にご高齢の方や免疫力が低下している方にとっては、命に関わる重大な病気です。当院では、日本内科学会認定内科医および日本神経学会認定の神経内科専門医である院長が、全身の健康状態を考慮しながら、一人ひとりに適した予防接種の計画をご提案します。奥沢駅から徒歩6分、緑が丘駅から徒歩5分という通いやすい立地を活かし、0歳の乳幼児からご高齢の方まで、ご家族皆様の健康を守るかかりつけ医として尽力しています。適切な予防医療を通じて、肺炎だけでなく重篤な合併症を防ぐことは、健やかな毎日を送るための第一歩です。
肺炎球菌ワクチンで予防できる病気や症状
肺炎球菌ワクチンは、その名の通り「肺炎球菌」という細菌によって引き起こされる感染症を予防するための注射です。この細菌は、健康な人の鼻や喉の奥にも存在していることがありますが、体力が落ちた際などに肺や血液、さらには脳を包む膜の中にまで侵入し、深刻な症状を引き起こします。
細菌性肺炎
成人がかかる肺炎の大きな原因の一つが肺炎球菌です。急激な発熱や咳、膿のような痰、胸の痛みなどが現れます。高齢者では典型的な症状が出にくく、なんとなく元気がない、食欲がないといった変化から進行することもあるため注意が必要です。ワクチンを接種しておくことで、肺炎の重症化を防ぐ効果が期待できます。
髄膜炎(ずいまくえん)
肺炎球菌が血液を介して脳や脊髄を保護する髄膜に侵入すると、髄膜炎を発症します。激しい頭痛や嘔吐、首の硬直、意識障害などの重い症状を引き起こします。当院は神経内科を専門としており、髄膜炎がいかに脳に深刻なダメージを与えるかを深く理解しています。神経内科専門医の視点からも、この恐ろしい病気を未然に防ぐワクチンの意義は極めて大きいと考えています。
敗血症・菌血症
細菌が血液中に侵入し、全身に回ってしまう状態です。血圧が低下し、多臓器不全に陥るなど、生命に危険が及ぶ非常に深刻な病態です。肺炎球菌ワクチンは、このような侵襲性感染症(重い全身感染症)の発症を抑制するために不可欠な手段です。
中耳炎や副鼻腔炎
特にお子さんに多いのが、肺炎球菌による中耳炎です。何度も繰り返したり、重症化して難聴の原因になったりすることもあります。小児科診療も行っている当院では、お子さんの健やかな成長のために、適切な時期のワクチン接種を大切にしています。
肺炎球菌ワクチンの種類について
現在、日本で使用されている肺炎球菌ワクチンには、主に以下の種類があります。対象年齢や目的によって使い分けられます。
20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20) プレベナー20
21価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV21) キャップバックス
もともとは小児の定期接種として普及しましたが、現在は高齢者の任意接種としても注目されています。23価ワクチンに比べて、より強く長期的な免疫を作る特徴があります。2026年度より高齢者の定期接種はプレベナー20になりました。
21種類の型をカバーする21価ワクチン キャップバックスも登場し、予防の幅が広がっています。
2025年度まで使われていたPPSV23の「ニューモバックス」は使われなくなりました。
成人の予防接種の詳細については「成人予防接種」のページを参照してください。
料金について
肺炎球菌ワクチンの接種費用には、自治体からの助成がある「定期接種」と、全額自己負担となる「任意接種」があります。世田谷区などの公費助成対象者の方は、自己負担額が軽減されます。以下の表は一般的な費用の目安です(詳細は受診時にご確認ください)。
| ワクチンの種類 | 接種区分 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| プレベナー20 | 定期接種(公費助成あり) | 5,500円 |
| プレベナー20 | 任意接種(全額自費) |
13,200円 |
| キャップバックス | 任意接種 | 14,500円 |
※小児の定期接種は原則として無料(公費)で受けられます。世田谷区の助成制度については、スタッフまでお気軽にお尋ねください。
小児の予防接種の詳細については「小児予防接種」のページを参照してください。
肺炎球菌ワクチンについてのよくある質問
Q1. 以前に接種したことがありますが、また打つ必要はありますか?
A1. 高齢者向けの23価ワクチン(PPSV23)の効果は約5年で低下すると言われています。そのため、前回の接種から5年以上が経過している場合は、以前は再接種を検討することとなっていましたが、PPSV23を接種してから1年以上経過した後にPCV20かPCV21を接種して、その後再接種はしなくて良いという指針が出ています。
Q2. 副反応が心配ですが、どのような症状が出ますか?
A2. 多くの場合は、注射した部位の痛み、赤み、腫れなどが数日見られる程度で、自然に治まります。稀に発熱や倦怠感が出ることもあります。重大な副作用は極めて稀ですが、当院では接種後15分から30分程度は院内または近隣で様子を見ていただくこともできます。何かあればすぐに対応できる体制を整えています。
Q3. インフルエンザワクチンと一緒に打つことはできますか?
A3. はい、インフルエンザワクチンとの同時接種は可能です。肺炎とインフルエンザは、一方がかかるともう一方を合併しやすいという関係にあるため、両方のワクチンを接種しておくことが呼吸器疾患の予防において非常に効果的と考えられています。
Q4. 予約は必要ですか?
A4. ワクチンの在庫を確保するため、事前にお電話または窓口での予約をお願いしております。当院は奥沢駅や緑が丘駅から近く、お仕事帰りにも立ち寄りやすいよう最終受付18時45分まで診療を行っておりますので、ご自身のスケジュールに合わせてご予約ください。
当院でおこなっている肺炎球菌ワクチンの診療について
さとう内科・脳神経クリニックでは、単にワクチンを打つだけでなく、患者さん一人ひとりの「背景」を大切にした診療を行っています。特に高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をお持ちの方は、感染症にかかった際の重症化リスクが高いことが知られています。
糖尿病の詳細については「糖尿病」のページを参照してください。
私たちのクリニックには、以下の強みがあります。
- 神経内科専門医による全身管理・・脳梗塞の後遺症などで嚥下障害(飲み込みのしにくさ)がある方は、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。専門医の視点で肺炎予防をサポートします。
- 小児科併設の安心感・・小さなお子さんの定期接種も行っているため、ご家族揃っての健康管理が可能です。奥沢小学校の校医や地域の園医を務めている経験を活かします。
- 19時までの夜間診療・・お仕事で忙しい世代の方も、ご高齢のご家族を連れてくる必要がある方も、受診しやすい時間設定をしています。
- スピーディーな診断体制・・万が一、咳や熱などの症状がある場合には、16列マルチスライスCTを用いて肺炎の有無を迅速に判断し、適切な加療へと繋げます。
高血圧の詳細については「高血圧」のページを参照してください。
「できないもの以外は全てやる」というモットーのもと、地域の皆様が安心して相談できる窓口でありたいと考えています。予防接種は、自分自身だけでなく周囲の大切な人を守ることにも繋がります。接種のタイミングや副反応への不安など、どんな小さなことでも丁寧にお答えします。
院長より
さとう内科・脳神経クリニック院長の佐藤博紀です。私は長年、神経内科の現場で、脳卒中や髄膜炎といった重篤な疾患と向き合ってきました。その中で強く感じるのは、予防医療の圧倒的な大切さです。一度損なわれた健康を取り戻すのは容易ではありませんが、ワクチンという手段で防げる病気は確実に存在します。
脳卒中の詳細については「脳卒中」のページを参照してください。
当院は世田谷区奥沢の地に根ざし、奥沢駅、緑が丘駅、自由が丘駅のどこからもアクセスしやすい場所にあります。地域の皆様が「ちょっと相談してみようかな」と思えるような、心安らぐ対応をスタッフ一同心がけています。肺炎球菌ワクチンは、特にご高齢の方にとっては生活の質(QOL)を維持するための重要な守り神となります。持病があるからと接種を迷われている方も、まずは一度ご相談ください。現在の病状を精密に評価した上で、ご本人にとって最も良い形での予防をご提案します。
私たちのクリニックは、0歳の赤ちゃんからシニア世代の方まで、すべての患者さんに寄り添うかかりつけ医です。先進的な知見に基づきつつも、温かみのある医療を提供することを約束します。健康に関する不安を取り除き、皆様が笑顔で毎日を過ごせるよう全力でサポートいたします。どうぞ安心してお越しください。
当院へのアクセスについては「アクセス」のページを参照してください。
